盆栽とは

盆栽は鉢に植えられた木や植物であるためサイズは小さいですが、その全体は自然環境で栽培された木の美しさとボリュームを表現しています。

盆栽と普通の鉢植えの違いは、後者は通常、花や葉が焦点となる植物である一方、盆栽は、木全体の美しさとそれが植えられている鉢との調和が審美的な関心事であるということです。

盆栽はわずか数㎝~数十㎝の高さかもしれません。
しかし、その姿は「山の高いところにあるそびえ立つ木」のような特徴であったり、または「孤立した海岸の上の崖にしがみつく孤独な吹きさらしの松」に似た形を持つものまであるかもしれません。

盆栽にはさまざまな種類がありますが、自然環境で見られる木のように全く同じものはありません。
太い幹がまっすぐな盆栽、斜めの幹、二重または三重の幹など、自然界に見られる木々と同じように存在します。

盆栽は人工的に自然の樹形をミニチュアで完成させようとする試みであるとも言えます。

盆栽の最近の傾向は、鉢に何本もの木を集団植林することで森のような感覚を生み出したり、興味深い形をした岩に木や低木を植えて「岩場にある植物の生命体」という印象を与えることもあります。